尖閣諸島の自然



尖閣諸島の空に舞う鳥(7)


鳥名
分布
備考
28 マガモ 魚釣島
29 マミジロアジサシ 北小島・大正島
30参考 ミサゴ
31 ムクドリ 尖閣諸島
32 メジロ






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(28) マガモ
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分布:魚釣島

(下の写真は尖閣諸島のものではありません)



典拠:「沖縄の秘境を探る」高良鉄夫著・沖縄新報社、78頁、第二章南小島
と魚釣島の生物たち【野鳥と虫の生存競争】
 魚釣島には、今まで述べた野鳥のほか、マガモ、アマサギなどが見られる。
これらの野鳥は、小さな入り江や水たまりに数羽見られるが、それは他から渡
ってきたものである。あちこちで人間におびやかされてきたためであろうか、
人間の接近を察知することが早い。










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(29) マミジロアジサシ
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分布:北小島・大正島


(下の写真は尖閣諸島のものではありません)

マミジロアジサシ
http://homepage1.nifty.com/wetland/HP2/reddata/local/47okinawa05.html からの引用




和名: マミジロアジサシ
分類: チドリ目カモメ科
学名: Sterna anaethetus Scopoli, 1786
英名: Bridled Tern
カテゴリー: 準絶滅危惧(NT) 環境省カテゴリー: 該当なし
形態: 額から目の上にかけて細い白色部分がある。過眼線から頭頂、後頭部にかけては
黒色で、背、翼上面、腰、尾は暗灰褐色である。喉から胸にかけては白色で灰色味を帯
びる。嘴と脚は黒色である。巣立ち幼鳥と若鳥は、前額から頭頂にかけては白色の混じ
る斑状で、背から翼上面の色彩はおよそ3タイプある:_一様に暗灰褐色、あるいは羽縁
が茶色ないし白色、_背の羽縁だけが茶色ないし白色で翼上面は暗灰褐色。
近似種との区別: 本種の繁殖地のある八重山諸島には近似種のセグロアジサシ(S.
fuscata)が繁殖分布するので、飛翔個体の識別には注意を要する。セグロアジサシの頭
頂から後頚、背、翼上面にかけては一様に黒色で、頭部と翼背面がつながるのに対し
て、本種では頭部が黒色のキャップ状で後頚が白く、暗灰褐色の翼背面とに分かれる。
また額から目上に連なる白色部分の長さに差異があり、セグロアジサシは短く目の上ま
で、マミジロアジサシは目の後端まであることで識別できる。繁殖地では、セグロアジ
サシが開けた平らな場所に高密度で規模の大きなコロニーを形成し、草上あるいは地上
に直接営巣するのに対して、マミジロアジサシは海岸線の大きな転石帯や岩場の岩陰に
営巣するので容易に識別できる。
分布の概要: 太平洋、大西洋、インド洋の熱帯から亜熱帯に広く分布する。4―7亜種
に分類されるが、一致した見解が得られていない。日本に生息する亜種はS .
anaethetus anaethetusとされ、オーストラリアからマレーシア、インドネシア、フィ
リピン、台湾、日本にかけて広く分布する。日本では八重山諸島の仲ノ神島、宮古諸島
のフデ岩やパナリ岩礁で繁殖する。また1972年7月に尖閣諸島赤尾嶼で約1000
羽の本種が観察されており、その後も1984年8月、1991年5月に北小島の海岸
断崖部や沿岸で観察されているので繁殖している可能性がある。
生態的特徴: 海洋島に繁殖分布し、巣は海岸転石帯や斜面、あるいは上部の岩の重なる
岩陰の隙間につくる。巣材はあまり使わず、少数の小石やサンゴ礫片等を置く。仲ノ神
島では5月上旬に営巣地に渡来し、中旬から6月上旬に1卵を産下する。繁殖集団内で
の産卵の同調性は低い。抱卵日数は約28―30日、巣立ち日数は約55―60日であ
る。9月中旬までに、ほとんどの成鳥と巣立ち幼鳥は渡去する。基本的に沿岸採食性
で、同島の本種の食餌動物は、魚類93.1%、イカ類6.4%、昆虫類0.5%であ
り、主にトビウオ科、ニシン科、マツダイ科、アジ科等の6cm以下の幼魚を食べてい
た。また本種は、仲ノ神島で繁殖する海鳥類の中でも、漂流物や流藻に随伴する生態的
特性がある魚類を最も多く食べていた。







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(30)   ミサゴ
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環境庁版:準絶滅危惧種




(下の写真は尖閣諸島のものではありません)

写真:http://www.mmjp.or.jp/WBSJ-Kyoto/birds/misago.html
(尖閣諸島のものではありません)












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(31)  ムクドリ
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分布:尖閣諸島

(下の写真は尖閣諸島のものではありません)


典拠:写真集・「沖縄の野鳥」(昭和58年)、琉球新報社編・池原貞雄監修。(62頁【奄 美・沖縄鳥類目録】
記事:ムクドリ。尖閣。冬どりとして渡来。




Yachoo! オンライン野鳥図鑑 - 野鳥図鑑 - ムクドリ
http://www.yachoo.org/Book/Show/664/mukudori/

分類 スズメ目 ムクドリ科
全長(翼開長) 24cm
属名 Sturnus
種小名 cineraceus
亜種名
英語名 Grey Starling
写真 成鳥
撮影者 Garizou
撮影機材 CANON EOS20D + EF500mm F4 IS
撮影場所 広島県三原市 2004/3/1
判断理由 **
撮影者コメント 一般種をぜんぜん撮影しない自分に反省しました。
特徴: 雄 嘴と足は橙色。頭は黒色で、頬に白斑がある。体はほとんどが灰褐色である。尾羽は短くて黒褐色。尾羽
の先端内弁には大きく白斑があり、外弁には小さな白斑が見られる。
特徴: 雌 少し褐色味が強い。頭部の白色味は少なめ。
特徴: 幼鳥(若鳥) 幼鳥はさらに褐色がかっている。
鳴き声 キュルキュル、リューリューと鳴く。
採餌 雑食性で、ミミズ、両生類、昆虫、コムギ、エンドウ、モモ、リンゴ、カキなどを好む。秋に採餌したネズミモチ、イ
ヌツゲ、エンジュ、ヘクソカズラなどの実が採集されている。雛の餌にはケラの幼虫、チョウ・ガ類の幼虫といった動物
質が多い。土の中に嘴を差し込みながら採餌を行う。
繁殖: 時期・夫婦 3月下旬から7月に、年1〜2回繁殖する。一夫一妻が多く、一夫二妻も見られる。越冬群れの番に
確認行動が見られるので、すでに番が形成されている可能性がある。
繁殖: 巣・卵 番は巣穴を確保すると巣の底に羽毛、セロハン紙、ナイロンなどで産座をつくる。卵数は5〜7個で第二
繁殖期のほうが1卵少ない。種内托卵が行われる。
繁殖: 抱卵・育雛 雌雄で抱卵するが、夜間は雌だけが行う。約12日で孵化(ふか)し、雌雄で育雛し、約23日で巣立
つ。巣立ち雛は親鳥と家族群で過ごす。
分布 旧北区。中国、朝鮮、モンゴル、シベリアに分布する。日本では全国各地に留鳥として周年生息するが、対
馬、九州南部や沖縄県では少ない。北海道や積雪の多い地方、標高の高い山地のものは冬季はは暖地へ移動す
る。
生息地 人の手が入っている環境に多い。乾燥している場所を好む傾向がある。
生態 冬は大規模な塒(ねぐら)を形成する。
類似種について **
亜種について 日本産鳥類目録第6版では亜種の分類はしていない。
渡り鳥条約 日米渡り鳥条約
日露渡り鳥条約

















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(32)  メジロ
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(下の写真は尖閣諸島のものではありません)



(8)メジロ 

典拠: 「沖縄の秘境を探る」高良鉄夫著・沖縄新報社、38頁、48頁、第一章尖閣列 島の初探訪【魚釣島の風物詩】
魚釣島山林
 (古賀氏の工場跡に立てた)天幕小屋の近くに小さな流れがある。それは岩間からわき 出てきた良質の水で、レンガで造られた水タンクに注がれている。コップ一杯をぐつと飲 む。無人島の水は実にうまい。それはまさに健康の泉といえよう。谷川のほとりにはテッ ポウユリ、シャリンバイなどが咲きはこり、リユウキュウヒヨドリ、キセキレイ、メジロ などの小鳥がさえずる。まさに花と鳥の楽園だ。
 山林内は、いたるところでリユウキュウヒヨドリのけたたましい鳴き声がする。また優 雅なメジロの鳴き声もまれではない。














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尖閣諸島の空に舞う鳥(8)