尖閣諸島の自然



写真左:アホウドリの雛(南小島) 中:センカクツツジ 右:ニッポンダカラ


  ≫
尖閣諸島の空に舞う鳥たち
 
  ≫
尖閣諸島の陸で暮らす生き物たち
 
  ≫
尖閣諸島の海に生きる命
 
  ≫
尖閣諸島の地質
 
  ≫
尖閣諸島の自然・ブログ
 
  ≫
尖閣諸島の自然・掲示板
 
  ≫
ホーム   [尖閣諸島の領有権問題]
 
  ≫
兄弟サイト [尖閣諸島の写真と地図集]
 







管理人より

 尖閣諸島は私達の日本国の領土です。日本国内の土地には全て所有
者がいます。所有者がいない土地は全て国に属します。併し土地は所
有者個人のものというだけではありません。対外的には日本国の領土
です。日本国の領土ということは、日本政府と日本国民全てのもので
もあります。だからこそ領土が侵された時には政府も日本国民も日本
に属する全ての者が領土=国土を護る義務があるのです。

 平成14年に政府は個人所有であった魚釣島・南小島・北小島を借
り上げ、尖閣諸島全ての管理者となりました。併し如何に政府が借り
上げたと強弁しても、尖閣諸島は日本国のものであり、日本国民のも
のでもあります。政府は借り上げた個人から付託された管理者という
だけでなく、日本国民から負託された管理者でもあります。従って政
府は全てを勝手にしていいというものではありません。尖閣諸島を他
国の侵略と干渉から守る為の処置を為す義務があります。そのことを
政府にはもっと厳しく自覚し直してもらわなくてはならない。政府の
現状は善き管理者ではなく、無知と怠慢で尖閣諸島の我が国の主権を
危機に瀕せしめている質の悪い管理者であります。

 他国から侵略さる恐れのある土地と思えば、心配になって、歴史や
取り巻く状況、国の管理、防衛の状況など色々調べたくなります。尖
閣諸島の自然はどんなのだろう、どんな生き物がいるのか思いは募り
ます。

 尖閣諸島は小さな五つの島嶼と三つの岩礁からなります。ですか
ら、本気で政府自ら調査する気があれば、全ての調査に数年もかから
ないのではないかと思います。かつて大学(琉球大学、九州大学・長
崎大学)の調査が入って、ある程度は分かっているのです。しかし政
府には国民に尖閣諸島を見えるところ置いて国民の共有財産として認
識してもらおうという人間らしい気持ちが全くありません。どうして
政府には自ら調査に乗り出して、尖閣諸島の自然を国民に分かり易く
知らせ、世界に向かってちゃんと主権行為が常に行われているのだと
積極的に知らせないのでしょうか。

 政府は「尖閣諸島の管理は自分達に全て任せておけばよいのだ」と
いう時代錯誤の態度を続けていますが、実は何もしていません。尖閣
諸島の管理権限を独占しているだけです。自然の保全に関して言えば
何もしていません。調査すらしない。国民が安心して任せられるだけ
の信頼される手を打っていません。政府の怠慢無能は尖閣諸島の研究
者なら誰だって知っていること、誰だって心配し、怒っていることで
す。何故日本政府はこんなにも不親切で怠慢で不勉強なのでしょう。
外務省の役人体質ではどうにもならないのだと私は判断しています。
尖閣諸島を守る、日本を守るには、今の外務省は首、解散させるしか
方法はないのかも知れません。

 繰り返しますが、世界から見たら国土は所有者だけのものではあり
ません。日本国のものでもあります。政府だけのものでもありませ
ん。尖閣諸島は私たち日本国の領土です。日本国民の土地です。現在
の政府のやり方はこのことに何の配慮もしていません。

 政府は中国や台湾に対し、「領土問題は存在しない」と言っていま
すが、自分達の領土であることを世界に発信し知らせる為の手は何も
打っていません。領土を侵す者があっても逮捕・拘留・裁判・処罰し
ていません。経済行為はゼロです。少しも国際法を見ていない。世界
が認める為の領有権の根拠を揺るぎなくする為の努力をしていませ
ん。何故積極的に国民を常駐させ、具体的に日本の経済圏に置き、日
本の主権下にあることを世界にアピールしないのでしょうか。それが
もっとも有効な国際法上の領有権の根拠なのです。今の政府の無策な
現状では尖閣諸島は日本の主権下にある、日本の領土であると日本国
民が胸を張って言えるでしょうか。国際法的には問題はなくても、中
国人の領土侵犯者に対する不逮捕不拘留不裁判不処罰は日本の尖閣諸
島領有に疑念を持たせるものです。

 日本政府は民法の範囲で国際法の世界に対決し、「納得しない世界
が悪い」「俺は正しいのだ」と言っているようなものです。これで日
本国民の誰が納得しますか。世界の誰が納得しますか。今の政府は会
社では無能なくせに、家の中では威張りふんぞり返っている傲慢オヤ
ジのようなもの。国内でふんぞり返っていても、日本から一歩出た
ら、不勉強で見識もない、日本を代表しているという腹も据わってい
ない。ですから哀れなくらい世界では地位が低い。誰も注目しない。
参加は求められても会議では蚊帳の外に置かれている。アメリカの側
にくっついているか、あちこちで愛想笑いしてペコペコと頭を下げて
いるばかりです。

 政府がいくら「領土問題は存在しない」と言ったところで、このま
までは尖閣諸島の日本領有は失われかねません。その可能性は十分あ
ります。何故なら国際世界は口より行動です。世界が認める国家意思
は、領有権を主張することより何よりも、その場所に現実に主権行為
が営まれていることが大事なのです。平常時の一番高い優先順位はそ
こに日本国民が住み、常に往来があり、経済行動が行われ、我が国の
法律が現に及んでいることです。そういった、世界が認めざるを得な
い国際法上の行動を日本政府は怠っています。

 「尖閣諸島は日本のもの。何も言われる筋合いはない」だけでは駄
目なのです。それは世界では通じせん。それでは恐るべき覇権国家に
変容した中国に一蹴されるだけです。政治では中国が大国、日本は独
立すら危うい弱小国と心得るべきなのです。政府は世界が日本を支持
するだけの行動をすべきです。東シナ海の完全制覇を目論む中国は尖
閣領有の意志があります。日本政府は東シナ海のガス田開発を日本の
民間の開発会社に許可しなかった、その一方で中国の東シナ海のガス
田開発を黙認した(せざるを得なかった)。その結果日本は東シナ海
での石油や天然ガスの開発を一切できなくなりました。東シナ海の中
間線から日本側によった場所に開発しようとすると中国は「軍艦を出
す!」とはっきりと脅してきました。これが現実です。今、東シナ海
は完全に中国の独占するところになっています。この原因は日本政府
の無作為怠慢です。

 中国が尖閣諸島に民間人を百人送り込むだけで尖閣問題は終わりと
いうのが現実です。後はもめ事が起きるのを待って国民保護の名目で
軍隊を送り込むだけで尖閣の領有権は永遠に中国の手に渡ります。中
国政府が機会を捉えて行動に出る前に一刻も早く手を打つべきです。

 尖閣の自然保護については緊急を要します。山羊の食害が大変な状
況にあると推察されるのに、政府は所有者から管理権を獲得しただけ
で、尖閣諸島の現状を国民に知らせることも、的確な調査や管理をす
ることも何もしません。何の為に借り上げたのでしょうか。国民から
見えない様にしただけです。これでは最悪の管理者です。国が何もし
ないなら、民間でやるしかありません。先ず尖閣のことを国民が身近
に感じてもらいたいと思っております。

 それで少しずつ資料を集めてきました。今後も、分かった分を新た
に加えながら掲載していこうと思っています。皆さんのご協力を得
て、この「尖閣の自然」を充実させていきたいと思います。




(2) 尖閣諸島の動植物の絶滅危惧種の調査、
保全と再生と情報の開示を求める要望書

尖閣諸島の動植物の絶滅危惧種の調査、
保全と再生と情報の開示を求める

 あまり知られていませんが、尖閣諸島には700種ほどの生物がいると言わ
れています。そして、その地理上の関係から尖閣諸島には独自の生物が少なか
らずいます。その中には環境省の絶滅危機種に指定されているものもありま
す。

 2003年、日本生態学会が「魚釣島の野生化ヤギの排除を求める要望書」を提
出しました。それにも関わらず今に至るも政府は何も手を打っておりません。

 当時既にヤギは数百頭になっていたと言われています。かつて尖閣諸島のア
ホウドリは絶滅しました。その原因は乱獲と言われていますが、本当の原因は
それだけではなく、かつて南小島に住んでいた者が飼っていた猫が野生化し、
それが数を増し、ついには一時期3000頭にもなって、鳥を食い荒らしたと言わ
れています。アホウドリの二の舞を許してはならないのです。

 尖閣諸島は政府の所有物ではありません。日本国のものであって、政府はそ
の管理者です。委託しているのは国民です。政府の怠慢はもはや許される範囲
を超えています。政府は一刻も早い調査と保護と尖閣諸島の生態系の再生、そ
して情報の国民への開示を為す義務があります。それで初めて日本は尖閣は我
が国のものと主張できるのです。


尖閣諸島の自然

平成18年6月19日:「尖閣諸島の領有権問題」より分離公開


最終更新:平成22年11月04日